■水膨張性シ−ル材料
近年、高機能性の社会ニ−ズに応えて、土木・建築技術の発達は目ざましいものがあります。これにより地下鉄、電力・通信ケ−ブル用共同溝等の地下構築物の利用拡大が可能となっておりますが、きびしい建築条件の下で、工事・施工のみならず、それらの維持管理の面で問題が発生しております。この問題とは、従来の塩化ビニ−ル・ゴム・スポンジ等の弾性シ−ル方式では、コンクリ−トの収縮や不等沈下等により生じた応力に対応しきれず、ジョイント部に隙間が発生し、満足するシ−ル効果が得られないことです。これらを解決するため、水膨張性シ−ル材料が開発されました。これは水と接触し、吸収することにより体積膨張し応力等で生じた隙間を充填し完全なシ−ル効果を得るものです。
■水膨張性シ−ル材料の特徴
水に触れると、その水を吸収して数倍の体積に膨張します。
通常のゴム製品同様、長期間の使用に耐えます。
広い温度範囲にわたって使用できます。特に−20℃でもゴム弾性を失いません。
有害物質を使用していませんので、環境汚染の心配がありません。
セメント水・海水(塩水)に対しても吸収し膨張します。
ゴム弾性を有する軟質材料ですので、曲面やコ−ナ−部への使用が可能です。
繰り返し膨張、乾燥を行っても膨張倍率はほとんど変化ありません。
専用接着剤で、コンクリ−トや金属に接着できます。(180゜剥離強度:5〜10kg/20mm)
押出成形・圧縮成形が可能です。
■水膨張性シ−ル材料の用途
土 木 ・シ−ルドトンネル用止水材、ボックスカルバ−ト用止水材
建 築 ・H鋼廻り、各種水槽止水材
住宅機器 ・浄化槽、受水槽、ユニットバス止水材
■材料の基本物性
|
試験項目 |
単 位 |
ARM−N |
ARM−C |
試験方法 |
|
比 重 |
− |
1.27 |
1.28 |
JISK-6350 |
|
硬 度 |
JIS-A |
50 |
50 |
JISK-6301 |
|
伸び |
% |
500 |
550 |
JISK-6301 |
|
引張強度 |
Kg/cm2 |
23 |
95 |
JISK-6301 |
|
膨張率 |
% |
300 |
100 |
*1 |
|
復元率 |
% |
75 |
95 |
*2 |
|
重量変化率 |
% |
−7 |
−7 |
*3 |
*1 膨張率 : 試料を水中に浸せきし 重量増加率で表す。
*2 復元率 : 厚さt1の試料を半分に 圧縮(30分)し、開放後 (40分)の厚さをt2とし (t2/t1)×100で表す。
*3 重量変化率 : 試料を70℃の温水に3日 間浸した後、完全に乾燥し、その重量減少率 を求める。